新年あけましておめでとうございます。
昨年OMOTENASHI Selectionを受賞することができ、皆様には心より感謝しております。新型コロナウィルス感染拡大が続く中、皆様のお仕事や生活も大変な状況ではあるかと思いますが、一刻も早い収束と安心して暮らせる社会環境が整うことを心より願っています。本年も引き続きよろしくお願い致します。
新年最初のブログは私たちのブランドロゴにまつわるお話です。
Metal Butterflyは2018年8月にクラウドファンディングを行い、2019年7月末に正式リリースとなりました。Metal Butterflyの開発段階から現在に至るまで、私たちのブランドコンセプトは一貫しています。それは、
「人と人の出会いを結び、人生最高の瞬間を彩る」
という想いです。
私たちは蝶ネクタイを付けるシーンをもっと素晴らしいものにしたいと思っています。例えばそれは結婚式やドレスコードのあるパーティー、または受賞式などが当てはまるかと思います。新郎新婦や受賞者などその日の主役となる方だけではなく、その場に集まる全ての方にとってパーティーとは新しい「出会い」の場であり、また「出会い」という貴重なご縁はのちの人生を大きく変える程の不思議な力を持っていおり、事実、企業経営者など成功を手にした多くの方々が口を揃えて語るのが、過去の自分に起きた出会いの重要性だったりします。そうした意味で「出会い」の場とは誰の人生においても最高の瞬間なのです。
そしてまたフォーマルなシーンというのは、男性も女性も日常のカジュアルウェアよりもドレスアップした装いによって、その人の魅力が一段と引き立つ華やかな色気を感じられる素敵な空間だとも思います。Metal Butterflyはそんな出会いと色気のある瞬間を、たくさんの方と一緒にクリエイトできるブランドになりたいと思っています。
私はこの色気ほど人を魅力的にみせる要素はないのではないかと思っていて、もし別な言い方でそれを表現するのであれば「愛嬌」「趣き」「風情」などが当てはまるのではないでしょうか。Metal Butterflyの開発するに当たって、私たちはどのようにしてこの色気を表現するかについて工夫を重ねました。その表現とは、特に商品裏面に施されたブランドロゴをベースとしたグラフィックに表れています。
「蝶ネクタイの表面と裏面でそれぞれ違う世界観を表現する」というアイディアは開発当初から上がっていたアイディアでした。そしてクラウドファンディング当時の初期デザインを更にブラッシュアップし、より華やかなで雅(みやび)な世界観を目指して現在のビジュアルに辿り着いたのですが、表側で表現している「実在の蝶」と言うコンセプトに対し、裏側では「七宝焼」のような色気を目指しました。「七宝焼」とは中国からその文化が伝わり、ここ日本では明治時代にその技術が大きく発展した伝統工芸で、絵柄の繊細さと色彩の豊かさがとにかく素晴らしいと私は感じていました。
開発当時にそんな話をしていた時、縫製を担当してくれているDesign Lab "Lights"のデザイナー・墳崎君が
「アオキさん、日本の伝統紋様にも『七宝』ってありますね。『七宝』の紋様には人のご縁や円満という意味が込められていてMetal Butterflyのブランドコンセプトともぴったりだと思います!」
と言って、七宝紋様をモチーフにしたロゴ案をいくつか考案して見せてくれました。
ちなみにこれが「七宝」の基本紋様で、これを並べていくと円が重なり合って無限に広がっていく幾何学的なデザインになります。有名なところだとトヨタの最高級車「センチュリー」にもこの「七宝」の紋様が取り入れられています。ご興味ある方はぜひこちらの記事をご覧ください。
リンク先;Motor-Fan.jpの記事
(掲載画像もリンク先の記事より)
そして面白いことに、切り取るポイントを変えるとこんな風につがいの蝶が現れるのです。
まさに私たちMetal Butterflyのためにあるようなデザインですね。墳崎君の提案は素晴らしいものでした。こうしてブランドロゴが完成したことで、裏面にあしらうデザインの中にもこの「七宝」の紋様が取り入れられることになったのです。
ちなみに中央にあしらわれている花びら、これは私たちが敬愛するサプールの国・コンゴが原産の花「ヒゴロモコンロンカ」です。このブランドが誕生するきっかけとなったサプールに対するリスペクトの気持ちを、いつまでもずっと忘れないためにブランドロゴに刻むことにしました。
コレが「ヒゴロモコンロンカ」の花です。花の名前は舌を噛みそうですがとてもキュートで可愛らしい花です。もし気候的に栽培が可能なら会社の庭に植えてみたいとも思っています。
という訳で、今回は私Metal Butterflyのブランドロゴについてお話をさせて頂きました。
最後までお読み頂きありがとうございました。
Metal Butterflyプロデューサー アオキシゲユキ